透ける津軽塗

職人の手技が光る、新しい漆表現。

10年の時を経て、光を透過する前代未聞の漆表現が誕生しました。
その名も、「透ける津軽塗」。
江戸時代から受け継がれてきた津軽塗の技術が、
現代の空間と出合い、新しい表情を魅せてくれます。
職人たちの技巧によって生まれた、
万華鏡のように煌めく漆の新たな世界をお楽しみください。

津軽塗たなか

十年の時を経て拓いた、『津軽塗たなか』の挑戦

津軽塗は、本州最北端・青森県弘前市を中心に、江戸時代から受け継がれてきた伝統工芸の漆塗です。
幾重にも漆を塗り重ね、研ぎ出すことで生まれる奥行きある表情が特徴で、1975年には国の伝統的工芸品としての地位を確立し、2017年には国の重要無形文化財に指定されました。
弘前市に工房を構える「津軽塗たなか」は、昭和22年の創業以来、70年以上にわたり津軽塗一筋でその技と精神を守り継いできました。
伝統の価値と魅力を次の時代にも残していきたい——
その想いから、約十年に及ぶ試行錯誤を経て誕生したのが「透ける津軽塗」です。

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透漆

表現の鍵となったのは、透過性をもつ漆素材「透漆(すきうるし)」

この透漆を素材の一部に取り入れることで、「光を透過する漆」という、これまでにない表現が可能になりました。
何十層にも漆を塗り重ね、磨き上げる津軽塗独自の「研ぎ出し変わり塗」の技法によって、光を内包する奥行きあるテクスチャが生み出されています。
「津軽塗たなか」は、これからも津軽塗ならではの技と美意識を礎に、新たな漆表現を提案し続けます。

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製品概要

透ける津軽塗

■概要

特許出願済
出願番号:特願 2023-174351
青森県知事賞受賞

「透ける津軽塗」は、”透漆(すきうるし)”を用いてつくられた、光を透過する特性をもつ漆塗です。光源を近づけると、透漆を施した部分がやわらかく光を通し、ステンドグラスのような幻想的で奥行きのある輝きを放ちます。

過去の制作事例:ランプシェード、卓上サインボード、アートパネルなど
製作期間の目安:およそ3〜6ヶ月程度(ランプシェード1点の場合)
最大サイズ:180cm×90cm(それ以上のサイズは要相談)
素地の種類:アクリル、ガラス など(いずれも平滑面または緩やかな曲面に限る)
表面塗装の種類:漆塗装

※素材に螺鈿を用いることにより、満点の星空を散りばめたようなあしらいにすることも可能です。

※オーダーメイド製造をご希望の場合、原則として塗加工をした部材のみの納品となります。光源の確保はお客様ご自身でお手配いただくことになります。専門の業者さまとすり合わせの上ご検討ください。

■主な特徴

  • 現代空間に馴染みやすい和モダンなテクスチャ
  • 光量や光の種類によって移ろう表情
  • 日本の伝統工芸を取り入れたストーリー性のある素材

特徴1
現代空間に馴染みやすい和モダンなテクスチャ

まるでステンドグラスや万華鏡をみているかのような幻想的で奥行きのある表情は、現代の空間にさりげなく上質さをプラスしてくれます。
例えばホテルのエントランスの天井照明に取り入れたり、サインボードのロゴまわりに用いたり。
高級感と安らぎを併せ持つ和モダンなテクスチャは、伝統工芸ならではの魅力といえるのではないでしょうか。

特徴2
光量や光の種類によって移ろう表情

製品に光源を近づけると、透漆を施した部分がやわらかく光を透過し、ステンドグラスのような幻想的で奥ゆかしい輝きを放ちます。
照明のON・OFFや光量によって表情が移ろう点も魅力で、使用する場所や時間帯によっても印象が変わります。
瞬間ごとに変化する、唯一無二の輝きをお楽しみください。

特徴3
日本の伝統工芸を取り入れたストーリー性のある素材

「透ける津軽塗」は、国の重要無形文化財*に指定されている津軽塗の技術をそのまま活かした新しい漆表現です。
伝統工芸が積み重ねてきた時間やストーリーを、現代の空間の中に無理なく取り入れることができます。
こうした表現と技術の独自性は特許庁にも認められ、現在、特許の申請が進められています。

*本技法自体が国の重要無形文化財に指定されているわけではございません。

※画像はイメージです

活用例

カフェのイートインスペース

間仕切りとして使用することで、開放感を保ちながらプライバシーを確保。光が透けることで圧迫感のない空間を実現します。

オフィスの受付スペース

壁面の一部の装飾やサインボードに取り入れることで、企業のブランドイメージを示す一助になり得るかもしれません。

ホテル内の客室

壁面にアートパネルとして飾ることで、日本の伝統美を現代的に表現します。また、光の変化により異なる表情を演出できます。

導入事例

A社オフィス様

東京都港区 | オフィス間仕切り

会議室の間仕切りとして採用。開放感を保ちながら、 適度なプライバシーを確保することができました。

Bレストラン様

京都府京都市 | 店舗装飾

エントランスの装飾パネルとして使用。
伝統とモダンが融合した空間演出を実現しました。

C邸様

神奈川県鎌倉市 | 住宅リビング

リビングとダイニングの間仕切りに採用。
光の変化により、時間帯ごとに異なる表情を楽しんでいます。

よくある質問

屋外での使用はできますか?

津軽塗は時間の経過とともに色が鮮やかになっていく特徴があり、使用する色や設置場所によっても変化の具合が異なります。乾燥する場所や直射日光の当たる場所に長時間置くと変色や劣化が早まる可能性があるため、屋外での使用はおすすめしておりません。

丸みのある面に「透ける津軽塗」を施すことはできますか?

やすりで表面を均一に磨く工程を挟むため、溝や激しい曲面には適しておりませんが、凹凸のない緩やかな曲面であれば可能です。

破損した場合、修理は可能でしょうか。

製品の仕様や破損状況によりますが、ものによっては一部の部材を交換することができます。お気軽にご相談ください。
なお、一般的な漆器と同様に刃物や硬いもの・やすり状のものがあたりますと傷がつきやすいため、事前にご注意ください。

色の組み合わせや模様をオーダーすることはできますか?

弊社が製造経験のあるいくつかのパターンの中からお選びいただくことになります。なお、本品は全て一点ものですので、模様に個体差が生じます。また、漆は天然塗料のため、製作時の季節や温度・湿度によっても微妙に色合いが異なります。職人による手作業と漆の魅力の一つとお考えいただければと思います。

透過部分について表現できる色・表現できない色はありますか?

透赤・透オレンジ・透緑・透青が表現可能でございますが、透緑・透青は他の2色に比べ透過度が低く、暗めの部屋や強い光源を用いないとかなりわかりにくくなることがございます。(詳しくはサンプルの手板でご確認ください。)
また他の色は現時点ではお取り扱いがございません。

耐水性はありますか?

水滴等が付着する程度でしたら問題ございません。また漆は一度硬化すると酸やアルカリにも強い特徴がございます。

耐寒性・耐熱性はありますか?

急激な温度変化や紫外線・高圧などには弱いため、過酷な環境下でのご使用はお控えください。

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