伝統技法“錦塗” 思わず息をのむ、津軽塗の最高峰。 錦塗は、七々子の輪紋をベースに複雑な図柄を幾重にも組み合わせた最も難しいとされる塗です。 他とは一線を画すその仕上がりは、まさに芸術的な美しさです。 七々子塗同様に菜種を蒔き、種を剥ぐ。 この菜種を蒔く際に、ベースとなる時の色を赤と黄のグラデーションにすることで、完成した七々子模様が2色のグラデーションとなる。 種を剥いだ地に、細筆を使って黒漆で紗綾形を描いていく。 描き進めた紗綾形。 同じ要領で、唐草を描く。 描き終えた紗綾形と唐草。 紗綾形と唐草が乾いたら、緑の漆で隈取りをする。 金属粉と赤漆を混ぜて表面に塗り重ね、 乾燥後に研ぎ出す。 艶をつけて完成。